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土壌(地質)汚染とは?

地下の環境が人間の行為によって汚染されること。地下の岩石や地層が汚染されることを地層汚染、岩石や地層中の隙間に存在する地下水や地下空気が汚染されることをそれぞれ地下水汚染、地下空気汚染と言います。
地質汚染はそれらの総称で、これらの汚染は相互に深く関連しており、また汚染機構や汚染物質の移動様式などはそれぞれの汚染によって異なるので、地質汚染対策には汚染された場所の正確な地下地質構造・水文地質構造を明らかにすることが必要である。
(世界大辞典より抜粋)

近年では、東京都の築地移転先の豊洲での土壌汚染や大阪アメニティパークの土壌汚染が大きな社会問題となっています。

有害物質の移動・拡散

汚染の移動・拡散

有害物質と一概に言っても、種類や存在形態は様々です。土壌汚染対策法では第一種、第二種、第三種特定有害物質の全25項目が規定されていますが、それぞれの有害物質の物性から移動や拡散のメカニズムが異なり、有害物質ごとの毒性も様々です。
例えば、第一種特定有害物質の有機塩素系化合物の多くは、水に難溶かつ比重が水より重いという特徴を持ちます。そのため、その物性から複雑な汚染現象を引き起こします(土壌汚染概念図)。

第一種特定有害物質(有機溶剤)の移動について

有機溶剤汚染の移動

工場における有機溶剤汚染の主な発生源は、洗浄剤として使用した際の漏出、ドライ機前での浸透、地下ピットからの漏出、配管のひび割れ箇所からの漏出、処理の煩雑さからの埋設・投棄など様々です。
中には、除草剤代わりに使用していたケースもあります。これらの有機溶剤は、土間コンクリートでも簡単に透過します。また、有機溶剤は液体で地下浸透し、地層中の土粒子などの間隙に入り込み「地層汚染」を引き起こします。
この時、土粒子や岩石の隙間から揮発・拡散した空気で「地下空気汚染」が引き起こされます。さらに地下深くまで落ちた有機溶剤は、飽和帯にまで達し、地下水にわずかづつ溶解して「地下水汚染」を引き起こします。

第二種特定有害物質(重金属類)の移動について

重金属汚染の移動

重金属類は、鉛・カドミウム・砒素・シアンなど多数あります。主な発生源は、めっき過程で使用した際の漏出、配管のひび割れ箇所からの漏出などです。 重金属類は固体(粉末)の場合もありますが、移動する際は液体として移動します。 重金属類は地下浸透後、地層間隙に入り込み粘土やシルトなどの細粒分に吸着されることが多く、有機溶剤に比べ移動しにくいという特徴があります。つまり、汚染源近傍の汚染が顕著になります。重金属類は基本的に揮発しないので「地層汚染」「地下水汚染」が主な汚染現象です。

油類の移動について

油汚染の移動

油類の主な汚染源は、地下ピットからの漏出、切削機械の周囲、ベアリングの製造過程などです。油類は地下浸透して、「地層汚染」を引き起こします。また、油類は疎水性(水と混ざらない)で水の上にたまり、地下水の上下変動や地下水の流れに従って拡散します。現在、油に対し明確な基準はありませんが、土地取引では瑕疵担保責任を問われるケースがあり、今後法律が整備される可能性があります。