日地トップページ > 有害物質とは
土壌汚染対策法では、第一種特定有害物質(有機溶剤)、第二種特定有害物質(重金属類)、第三種特定有害物質(農薬等)といった有害物質の25項目が指定されていますが、2017年4月1日からは新たに2項目が追加されます。また、自治体の条例などでは、これらの有害物質のほかにダイオキシン類を加えているところもあります。
例えば、第一種特定有害物質のトリクロロエチレンは、過去に精密部品の脱脂工程でよく使われ、魔法の溶剤として使用が推奨された時代がありました。
また、第二種特定有害物質の鉛は、一昔前の水道管にも使われています。
身近にも有害物質が数多く存在しています。
第一種特定有害物質(揮発性有機化合物)
第二種特定有害物質(重金属類)
第三種特定有害物質(農薬等)
第一種特定有害物質 | 地下水基準 [mg/L] |
溶出量基準 [mg/L] |
含有量基準 [mg/kg] |
第二溶出量基準 [mg/L] |
クロロエチレン | 0.002 | 0.002 | - | 0.02 |
四塩化炭素 | 0.002 | 0.002 | - | 0.02 |
1,2-ジクロロエチレン | 0.004 | 0.004 | - | 0.04 |
1,1-ジクロロエチレン | 0.02 | 0.02 | - | 0.2 |
シス-1,2-ジクロロエチレン | 0.04 | 0.04 | - | 0.4 |
1,3-ジクロロプロペン | 0.002 | 0.002 | - | 0.02 |
ジクロロメタン | 0.02 | 0.02 | - | 0.2 |
テトラクロロエチレン | 0.01 | 0.01 | - | 0.1 |
1,1,1-トリクロロエタン | 1 | 1 | - | 3 |
1,1,2-トリクロロエタン | 0.006 | 0.006 | - | 0.06 |
トリクロロエチレン | 0.03 | 0.03 | - | 0.3 |
ベンゼン | 0.01 | 0.01 | - | 0.1 |
第二種特定有害物質 | 地下水基準 [mg/L] |
溶出量基準 [mg/L] |
含有量基準 [mg/kg] |
第二溶出量基準 [mg/L] |
カドミウム | 0.01 | 0.01 | 150 | 0.3 |
六価クロム | 0.05 | 0.05 | 250 | 1.5 |
シアン化合物 |
不検出 | 不検出 | 50 (遊離シアンとして) |
1 |
水銀 | 0.0005 | 0.0005 | 15 | 0.005 |
アルキル水銀 | 不検出 | 不検出 | - | 不検出 |
セレン | 0.01 | 0.01 | 150 | 0.3 |
鉛 | 0.01 | 0.01 | 150 | 0.3 |
砒素 | 0.01 | 0.01 | 150 | 0.3 |
ふっ素 | 0.8 | 0.8 | 4000 | 24 |
ほう素 | 1 | 1 | 4000 | 30 |
第三種特定有害物質 | 地下水基準 [mg/L] |
溶出量基準 [mg/L] |
含有量基準 [mg/kg] |
第二溶出量基準 [mg/L] |
シマジン | 0.003 | 0.003 | - | 0.03 |
チオベンカルブ | 0.02 | 0.02 | - | 0.2 |
チウラム | 0.006 | 0.006 | - | 0.06 |
PCB | 不検出 | 不検出 | - | 0.003 |
有機リン | 不検出 | 不検出 | - | 1 |
地下水基準 ・・・地下水1L中に含まれている有害物質の重量です。
溶出量基準 ・・・水1L中に土100gから溶け出す有害物質の重量です。
含有量基準 ・・・土1kg中に含まれている有害物質の重量です。
第二溶出量基準 ・・・この基準を超過した場合、対策方法の選択に制限がかかる場合があります。